2022.10.24

軸組+パネル工法


今回は、長谷部創建でも取り入れている軸組パネル工法についてお話します。

「軸組(在来)+パネル(ツーバイフォー)工法」は、ハイブリット工法とも呼ばれます。国内で古くから採用されている伝統的な軸組工法と、19世紀にアメリカで開発されたツーバイフォー工法を組み合わせた両工法のメリットを生かした工法です。

軸組工法は在来工法とも呼ばれ、自重や積載荷重などの縦方向の力を支える柱と、地震や防風などの横方向に掛かる力を支える梁や桁で四角形の骨格を組み上げる工法です。接合部は金物で補強します。柱と梁を自由に組み合わせることができるので、希望に沿った間取りにできる反面、「枠」であるため形の問題がつきまといます。木造軸組工法の特徴は、「設計の自由度が高いが耐震性、耐火性が弱点」です。

筋交い金物  接合金物

ツーバイフォー工法は、その骨格に当たる材料にツーバイフォー(2インチ(約5.1センチ)×4インチ(約10.2センチ))というサイズの木材の枠組みに壁(面材)を張り、面で支える構造です。厚みの薄い材料で骨組を作り外壁と間仕切り壁をすべてにパネルを張るため、長方形を組み合わせた間取りになります。ツーバイフォー工法の特長は「耐震性、耐火、断熱性に優れるが、設計の自由度が低い」です。

軸組+パネル工法は、軸組工法の太い骨組とツーバイフォー工法の枠の変形を抑えるパネル材を合わせたもので、両方の工法のメリットを備えた工法です。この工法で使用するパネル材の設置個所は建物強度に大きく影響する外壁面なので、間取りの自由度があり耐震性にすぐれた工法といえます。また、この工法は増改築でも自由度の高い設計が可能です。

建設中の現場で軸組パネル工法を見学できますので、お気軽にお声がけください。

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