2024.12.05

【モデルハウス】気密測定の結果は?


C値って何?

C値とは、住宅の気密性能を表す数値のことで、気密性能の指標として用いられます。

家の大きさに対して、どのくらいの隙間があるのかを表した数値になります。住宅全体の総隙間面積(㎠)÷気密測定床面積(㎡)で求められ、小さい数値の方が気密性能が良いということになります。

断熱性能を表すUA値は計算によって求めることが一般的ですが、気密の性能であるC値は計算で求められません。

実際に建てられた建物に対して、専用の機械(気密測定器)使って計測します。

この機械で、家の中の空気を徐々に抜いていきます。隙間が小さければ、気圧はどんどん下がっていくことになります。

計測した家の中の気圧と、家の外の気圧の差を比較し、その家の隙間の大きさを計算して求めます。

学者で構成される団体Heat20による「HEAT20設計ガイドブック2021」では、目標とすべきC値を0.5~0.9程度と示していますので、この程度の数値を目指すといいといわれています。

 

気密性能はなぜ必要なのか?

気密性能がいいと、息苦しくなるのではないか?と感じる方がいるかもしれません。

先に答えを言うと、気密性能は「計画的に換気するために必要」なのです。

換気扇によって空気の入れ替えを効率良く行いたい時に、想定していない場所に隙間があると、換気扇による空気の入れ替えが上手く出来ません。

気密をすると息苦しくなるのではなく、気密が上手くいかないことで換気扇の空気の入れ替えが効率よく出来ない→息苦しい となるのです。

また、単純に隙間の量が減るとその分の空気の流れによる熱の出入りを減らすことが出来ます。

冬は寒さを軽減し、必要な暖房に使う電気代等も減すことができ、夏は冷房に使う電気代を減らすことが可能となります。

 

C値を上げるため、気密を確保するには?

気密を確保する大前提として、施工店が気密施工をした経験があることが何より重要です。気密施工に慣れていなければ、どこにどうやって気密を確保すべきかを判断することがとても難しいのです。

また、窓や玄関と言った開口部と呼ばれる部分の気密も重要になります。一般的に窓は施工ではなく、窓自体の気密性能が問われます。

窓を選ぶ際にはどのような気密性能を持った窓なのかを事前に確認しておくことが重要となります。

建設中のモデルハウスの気密測定を行った結果

断熱施工が終わった段階で、モデルハウスの気密測定を行いました。

一般的に、気密測定は施工中に行うことが多いです。気密測定した結果が良くなかった場合、施工中であれば修正が可能だからです。

その結果はなんと 0.1c㎡/㎡ !

これは、身近なもので例えると、延べ床面積に対しMONO消しゴム2個分の隙間と同等という事です。

測定してくれた業者さんも「めったに無い」と驚いていました。

長谷部創建の施工技術の高さが数値に現れたようで、とても嬉しい結果となりました。

 

 

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